フィボナッチって結局どうなの?
アンチの多いフィボナッチリトレースメントですが、個人的には結構気にしています。
僕なりの使い方を簡単に整理してみました。
フィボナッチリトレースメントについての基本的な知識については割愛して、使い方についてだけ書いて行こうと思います。
- 引き方
- 実際の使い方
の2点で簡単にまとめていきます。
まずは引き方について。
ナスダックの日足のチャートです。長期上昇チャネルを下にブレイクしていますが、こういうチャートにフィボナッチを当ててみます。
まずは底と天井で引いてみるとこんな感じになります。
上昇トレンド中にもその水平が効いているかどうかは結構大事で、○のような位置で水平は効いているので、この水平の価格帯は意識したらいいかなーとこの時点で判断します。
4時間足で見てもフィボの価格帯は結構効いているように見えます。
次に下落幅に対しても引いてみます。
上の1と2とどっちに合わせて引くのかは、どっちでもいいと思っていて、3.4.5あたりが気持ち良い感じになるように引けばいいと思います。
この水平も結構効いているように見えます。
引き方はこんな感じで、トレンド終了後のチャートに対して、トレンド中の水平を意識して気持ちよくなるように引いてみる。って感じです。
他のチャートも見てみます。
まずはゴールド
ゴールドは2016年からの上昇中のチャートにおいてもフィボの水平が気持ちいい感じで引けるので、この価格帯は注視しています。
次はダウです。
23.6の水平は上昇トレンド中に綺麗ではないですが、後述しますが23.6の値幅は戻しているって事実は結構大切だと思ってます。
引き方は簡単ですね。
トレンド中のチャートに対して気持ちよく引けない場合は、フィボは水平としては使いません。
次に実際の使い方について。
使い方は2通りです。
- 水平として
- トレンド終了後の利確目標として
1に関しては、エントリー根拠としての使い方になります。
普通の水平と使い方は同じなので、具体的なエントリー方法としての使い方は敢えてここでは説明しませんが、フィボナッチ単独の根拠でエントリーすることはありません。他の根拠と重ねて使用してください。
2の利確目標について
こんなイメージで、長期足だけでなく短期足でも、チャネルやラインブレイク後は、そのトレンドの幅に対してフィボの23.6までは戻す事が多いです。
”ラインブレイク後はフィボの23.6までは戻すことが多い”
この前提で考えると、フィボの23.6を利確目標に置いた場合のRRなども考えられて、エントリーするかしないかの判断にも使用できたりでエントリーの精度も高められるんでないかなーと思います。
最近のドル円の15分足です。
○の部分はチャネルブレイク後のロールリバーサル期待でチャートの形的にはショートのエントリーを考えるポイントです。
僕は損切幅も狭かったのでショートで入ったんですが、結果的にはチャネル回帰で損切りしました。
今回のドル円で特徴的なのは、ローリバのポイントの前にフィボの23.6の値幅の戻しを達成している事です。
ローリバでのエントリーポイント前に23.6の値幅を達成している場合と、値幅を達成していない場合で比較すると、僕の経験ですが値幅を達成していない場合の方がローリバでの勝率は高くなります。
まとめます。
長期足に対して引いたフィボは、トレンド中の水平としても機能している部分があれば、その水平は注視する。
ラインブレイク後の23.6までの戻しを前提でRRやエントリー可否を考えてみる。
こんな感じでフィボナッチは使用できるのではないかなーと思ってます。
僕のトレードの根拠はフィボだけでは無いですので、あくまで根拠を重ねるために使用してます
フィボだけに限らず、トレードの期待値を高めるための考え方は
ある要素に関して分けた2群間で何らか事象の確率の偏りを見つけて、それを検証して利用していくことに尽きるとおもってます。
フィボの水平が効かないにしても、利用してRRを高めるなんらかの方法はあるかと思いますし、使用の可否を1つの基準で決断することは出来ないと思いますので、柔軟な視点で武器は増やしていきたいなーと思ってます。
以上です。